母が個人年金保険に加入しています

こんにちは。アラ還Senior主婦のようこです。

私の母が、某社の個人年金保険に加入しています。現在は販売終了している商品でもあるので、社名や商品名は伏せさせていただきますが、一般的には「保証期間付終身年金」という種類に該当する保険です。

保証期間付終身年金とは

保証期間中は生死に関係なく年金が支払われ、その後は生存している限り、年金が受け取れるという商品です。保証期間中に死亡した場合は、残りの期間分が遺族に支払われます。契約者・被保険者・保険金受取人の関係により所定の課税関係が生じます・・・詳細はまた機会があれば改めて。

保証期間は、商品によって異なったり選ぶことができたり、という設計になっているかと思います。受け取り開始時に決める商品が多いでしょうか。保証期間なしも選べるかもしれません。
保証期間があることで、まったくの掛け捨てになってしまうリスクが軽減されます。また、終身にわたって定額の年金が受け取れるという点では、長生きリスクに対応した商品といえると思います。

加入した経緯と理由

終身保険というのは、金額面からいえば一般的に、長生きすれば得ですが、早く亡くなれば損になります。公的保険もこの点は同様ですね。

母は現在87歳ですが、75歳のときにこの保険に加入しました(加入できる年齢ぎりぎりだったかと思います)。
加入したきっかけは父の死去です。父亡き後の母の生活費を計画するなかで加入したものです。保険料は父の遺産から約1000万円を一時払いしました。若いときに加入していれば据置期間があったりするのかもしれませんが、加入即時に受取も開始しました。受取年金額は54万円、保証期間は10年でした(もう過ぎました)。

1000÷54≒18.5なので、93~4歳まで生存しないと金額的には元が取れない計算になります。もちろん加入は迷いましたが、加入を決めた理由は次のとおりです。

  • 当時、母は元気で、かつ長生き家系でもあり、金銭面で長生きリスクがあること。
  • 公的年金だけでは心許ないが、+年間54万(月4万5千円)あれば、毎月の生活費が不足しないこと。
  • 貯金を取崩しながら生活するより、1000万を一時払いしても年間54万(月4万5千円)を終身受け取れるほうが、精神的に楽だろうと考えたこと。

現在の状況

そして現在、保険加入後12年が経過しました。
母は現在87歳です。骨折と脳梗塞が原因で身体が不自由になりました。有料老人ホームに入居して7年。要介護3~5を行き来していますが、内臓系は健康で、認知症もありません。

毎月の支出は、公的年金 +年間54万(月4万5千円) では、正直少し足りません。しかし、この年金保険があるおかげで、(現在の経済環境が続けばという前提ですが)今後の介護費用にも目途が立っています。

加入していなければ、いまごろ、あと6年で貯金が尽きてしまう!と私も母も焦っていたことでしょう。費用の安い施設へ移ることも考えなければならなかったと思います。安心しているから長生きできているのかもしれません。加入してもらっておいてよかったと思っています。

気を付けていただきたいこと

年に1回、生存確認のための書類が届き、手続きが必要です。手続きは母は自分ではできないので、私が代理で行っています。

お父様やお母様、あるいは自分が介護状態や認知症になったときに、家族がこのような保険に入っていることを知らなくて生存確認の手続きをしなかったら、保険金を受け取ることができなくなってしまいます。

私自身にも、いつなにがあるかわからないので、母のこと(もちろんこの保険のこと含め)、自分のこと、家族に対していわゆるエンディングノート的なものを私はすでに準備しています。家族には折にふれて説明し、随時、更新しています。

保険に限らず、元気なうちに、親子や家族でいろいろな状況を確認しあっておくことは、とても大切なことだと思います。
親はもちろん、それ以前に自分がどんな保険に加入しているかさえもわからなくなっている人もいらっしゃるのではないかと思います。ぜひ機会をつくってご家族で確認しあってみてはいかがでしょうか。

総括

上記以外にも、生命保険や個人年金保険には、いろいろな種類や商品があります。金額の損得もだいじではありますが、そもそも保険とはみんなが協力しあって大きな損失を補填しあう、つまり持ち出しが前提の仕組みなのです。どういう状況に備えるための保険なのか、目的をはっきりさせて加入することが大切だと思います。

また遺産分割は、遺族の方の今後の生活のことも含めて協議されるのが良いかと思います。遺産分割は必ずしも法定相続分どおりである必要はありません。日頃からおカネに関して気軽に話し合えるような関係であれば理想的ですね。

私や夫が被保険者となって加入している個人年金保険などもいくつかあるのですが、その話はまた改めて。

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