親の終活・完結編 ~Part2・老人ホームでの生活/入居前のチェックポイントもお伝えします~

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実母が他界して少し時間が経ちました。引き続き、いろいろな手続きの真っ最中です。
また改めて記事にしたいと思いますが、相続関係の手続きは、つぎつぎと期限がやってきます。
今回の私には必要ない手続きもありますが、本当にどんどん進めないと間に合わないなぁという印象です。

今回は、母が老人ホームにいたときの生活について書かせていただきたいと思います。
前回の記事もどうぞご参考にご覧ください。

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大腿骨骨折し、入院したのが始まり

ある日、緊急入院となる

亡くなる10年ほど前から、母はいろいろな不具合が重なって足腰が不自由になり、家の中では伝い歩き、外では歩行器を利用していました。
当時は要支援2の認定を受けており、家事支援や介護用品、デイサービス、ショートステイなど、地域包括支援センターを通してお世話になっていました。

ある日、夜中にトイレに行こうとして、自宅で転倒。
朝になって連絡があり、救急車を呼び、病院へ搬送されました。
朝を待ったことが幸いして、かかりつけの近くの病院に受け入れていただくことができました。

・急な場合に備えて、健康保険証とお薬手帳を、わかりやすい場所に準備しておきましょう。

・日頃から、家族の持病や、服用している薬の有無を聞いておくようにしましょう。

・救急車で搬送されても、入院になるとは限りません。入院にならない場合、帰路は自力で帰宅しなくてはなりませんので、搬送される人の靴や靴下を持参することをお勧めします。

・病院での待ち時間や連絡にそなえて、携帯の充電器があるとベストです。

入院当日

入院当日は、手続きなどに夕方までかかったと記憶しています。
病院というのは、とても待たされるところです。
「ちょっと待っててください」と言われて、「ちょっと」を真に受けるとたいへんなことになります💦 トイレ、食事、電話など、理由を見つけて、一声かけて、席を外して大丈夫かと思います。

診察や検査→ 入院が決まる  ここまででだいたい午前中終わり。
→ (今ならPCR検査→結果待ち、に2~3時間が加わります)
→病室が決まる →病床の準備 →やっと病室へ移動。 もう外は真っ暗ということも。

その間に、付き添い者には病状の説明のほか、入院の手続き、個室の説明、レンタル用品の手続き、各種同意書への記入、ケースワーカーさんとの面談・・・などが行われます。

・個室への入院を希望しない場合、その旨をはっきり伝えるようにしましょう。そうしておけば、病院の都合で個室に入った場合に個室料金を支払う必要はありません。

・最近では、パジャマやジャージ、オムツやタオル類は、レンタル品になることが多いかと思います。入れ歯ケースや靴下などはオプションとして選択できたりします。すべてレンタルした場合で、費用はおよそ1日1700円程度かかりました。

・所得によっては、高額療養費制度や食費の減額の対象となる場合があります。忘れずに手続きをするようにしましょう。

入院中のこと

手術後は、翌日から少しずつ段階的にリハビリが始まりました。
一般的には、リハビリ病院へ転院するケースが多いかと思いますが、母が入院した病院はリハビリ病棟を併設していたため、同じ病院にリハビリ期間を含め、3か月入院しました。

大腿骨骨折は、高齢者が寝たきりになる原因のひとつと言われています。
幸い、母は寝たきりにはなりませんでしたが、入院中に介護認定を受けて要介護3となりました。

退院しなければならない日が近づいてきましたが、自宅の環境では車椅子での生活が難しく、また、今後一人暮らしも難しいとの見通し。
病院のケースワーカーさんとも相談し、施設への入居を検討することになりました。

なお、自宅で生活するために、手すりを付ける、段差を解消するなどの改修をされるケースもあるかと思いますが、そのような場合には、介護保険が適用できる場合があります。
事前の申請が必要になりますので、手続きするようにしましょう。

在宅の要介護、要支援認定を受けている人が居住する住宅に手すりの取り付けなど下記の小規模な住宅改修を行う場合、その費用の一部を支給します。工事の着工前に介護支援専門員(ケアマネジャー)等に相談してください。

大阪市:住宅改修費の支給 (…>介護保険>介護保険制度とは) (osaka.lg.jp)

退院が近づき、施設を探す

高齢者施設の種類

あんしん なっとく 高齢者向け住宅の選び方 東京都福祉局 (tokyo.lg.jp)


要介護3で、すぐに入居できる施設

公的施設は、費用が安いため待機者が多く、すぐに入ることは難しいとよくいわれますが、まずは病院のケースワーカーさんや、地域包括支援センターなどに相談されてみることをお勧めします。
待機期間中のみ、民間施設に入居するという方法もあるかと思います。

私の母の場合は、すぐに入居したかったので、「サービス付き高齢者住宅(「サ高住」と呼ばれています)」「介護付き有料老人ホーム」を探し始めました。
いくつかの施設から資料を取り寄せ、受け入れてもらえそうなところを5か所、まず私が見学しました。その中から母に合いそうな介護付き有料老人ホームを、母と一緒に見学することにしました。

見学時には、昼食を試食したり、設備や部屋を見学しました。
同じ種類に分類される施設でも、部屋のつくり、レクリエーション、リハビリの有無など、様々です。可能であればご本人とご家族が一緒に見学をして、納得、安心してから入居できるといいですね。

まだお元気な方が、将来に備えていろいろな施設を見学されることもあると思います。具合が悪くなったときのことをイメージすることは難しいかもしれませんが、いろいろな状況を考えて準備しておくことは大切です。

ただし、よほどお金に余裕がある方は別ですが、元気な高齢者をターゲットにした施設への入居は、慎重にされるべきかと思います。
医療面・介護面それぞれどのような状態まで、その施設で対応してもらえるのかをよく確認しながら、ニーズにあった施設への入居を検討するようにしましょう。

その後、最終的には見学をした介護付き有料老人ホームに入居しましたが、空く予定だったお部屋が空かないことになりいったん断られ、また別のお部屋が空いて入居できることになるという経過をたどりました。
退院しなければならない日もどんどん迫ってきて、かなりヒヤヒヤしました💦

そんなとき、地域包括支援センターの担当の方が、「もし部屋が空かなければ、ショートステイでしばらく繋ぐこともできるから大丈夫」と言ってくださり、とても心強かったです。
いろいろな窓口に相談することによって方法が見つかりますので、ひとりで悩まないようにしましょう。

母が施設での生活になじめるか、とても心配でしたが、職員の方によくしていただき、結果、この施設で8年余りを過ごしました。

老人ホームでの生活

老人ホームでのいちにち

母が入居していた施設での生活をざっとご紹介します。

5時半 職員の方が様子を見に来て、部屋のカーテンを開けてくださいます。
・検温、オムツ交換、トイレ介助。

8時 朝食。原則は食堂でいただいていました。
・移動の見守りや、車椅子の介助が必要な人には、職員の方が順次、付き添ってくださいます。
・食事中の見守りや介助も、もちろんしてくださいます。
食後、服薬の介助、オムツ・トイレ。
・薬の管理は看護師さんの指示で行なわれます。

10時 オムツ・トイレ、水分補給。
・レクリエーション(コロナ前まで)、洗濯、部屋の掃除、お風呂、往診など。
・曜日ごとにケアプランが組まれており、それに従って実施されます。

12時 昼食。食後、服薬介助、オムツ・トイレ。

14時
・レクリエーション(コロナ前まで)、洗濯、部屋の掃除、お風呂、往診など。
・曜日ごとにケアプランが組まれており、それに従って実施されます。

15時 オムツ・トイレ、水分補給。

18時 夕食。食後、服薬の介助、オムツ・トイレ。部屋のカーテンを閉めてくださいます。

21時 オムツ・トイレ。寝る前の服薬介助。電気を消してくださいます。

ケアプランに入っていない時間帯に用事を頼みたいときは、ベッドサイドにナースコールがあり、それを押すことになりますが、職員の方もとても忙しいので、依頼内容によっては放置されてしまう場合もあったようです。

お風呂は週に2回。これは介護保険の基準で決まっているかと思います。
オムツ・トイレの介助に関しても時間が決められていました。
これ以外の時間の対応は原則難しく、自力でトイレに行けない場合には、オムツや尿パットを使用することになるようです。
施設によっても対応は異なるかと思いますが、やむをえないところでしょう。

また、往診は内科と歯科のみ、それ以外の科へは、外来へ家族が同行しなければなりませんでした。
このあたりは、入居前によく確認されておく方がよいと思います。
訪問美容やクリーニングは、ときどき業者さんが施設まで来てくださっていました。

また、お医者様から禁止されていなければ、おやつなどの持ち込みは自由でした。

トイレに行きたいときに行けないのは辛いですね。

いつまでも自力でトイレに行けるよう、頑張りましょう!

介護タクシーについて

入居して3年ほどは、レクリエーションに参加したり、私と一緒に外出して買い物や外食をしたりしていました。

外出時に必須なのが、介護タクシーでした。
自力で歩けたり、自家用車に乗降できれば必要ないですが、それが難しい場合は、車椅子のまま乗降できる介護タクシーをお願いすることになります。

介護タクシーは予約制です。
会社や運転手さんに直接電話して予約します。
先約があって受けてもらえなければ、また次に電話をする、の繰り返しです。
当時はすぐに予約が取れたものでしたが、高齢者が増えたせいか、だんだん予約が難しくなってきている印象です。
特に平日の午前中は、通院の予約で混み合っています。

現在は、介護タクシーのマッチングサイトもできてきているようですが、使ったことはないので使用感はわかりません。
ご高齢の方は、インターネットを使うことが困難な方もいらっしゃると思うので、そのような方にも使いやすいシステムが増えることを期待したいです。

料金は、ふつうのタクシー料金に介助費用などが上乗せされます。
介護保険の対象となる場合もあるようですので、ケアマネジャーさんに相談されてみるとよいかと思います。

ただし、在宅であれば介護保険が適用になるサービスでも、施設入居の場合は施設でのサービスで上限に達してしまい、介護保険が使えないケースがあります。
私の母の場合は、介護タクシーや車椅子などの介護用品は自費で利用していました。
このあたりも入居前に確認しておかれるといいですね。

また、母が入居した施設は職員の数に余裕がなく、買い物や通院はもちろん、施設周辺へのお散歩も家族が付き添わなければなりませんでした。
職員の方が対応してくださる施設もあると思いますが、別料金がかかるかもしれないので、やはり確認が必要です。

脳梗塞を患い入院

老人ホームに入居して3年ほどたったころ、母は脳梗塞を患い、3か月ほど入院しました。
右半身に麻痺が残り、今度は要介護5になりました。
老人ホームに戻るか、別の施設に移るかの判断をしなくてはなりませんでしたが、本人が戻ることを希望し、また施設の方でも受け入れ可能とのことで、元いた老人ホームに戻りました。

入院などで、しばらく部屋を空ける場合の規定は、施設によって異なるかと思います。
一定期間以上の入院の場合には退去しなくてはならない施設もあるかと思いますので、その点も入居の際には確認されておく方がいいと思います。

見落としやすい施設入居前の確認ポイント

・介護保険を使えること、自費負担となること

・外出や通院のサポートをお願いできるか(←実情を聞き出しましょう!)

・医療面と介護面、それぞれにおいて、どのような状況まで対応できるか
 (現在の制度上、医療と介護を分けて考えることは大切です)

・入院の場合、いつまで部屋をキープできるか。その間の費用はどうなるか。

老人ホームに入居中にかかった費用などについてはこちらの記事↓をご覧ください。

次回予告

脳梗塞をして要介護5になってからも、寝たきりではありませんでしたが、かなり行動が制限されることになりました。

そうこうするうちにコロナ渦となり、レクリエーションはなくなり、面会もできなくなり、ほとんどの時間、部屋でテレビを見るだけといった生活が2年ほど続いたころ、体調が悪化しはじめました。

次回は、そのあたりのところから、終末期を過ごすための別の施設へうつった経緯などを書きたいと思います。

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