親の終活・完結編 ~Part5・葬儀緊急ダイヤルの対応は? 葬儀の打ち合わせで決めること ~

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昨年、実母が他界しました。
前回までは、介護施設や、葬儀社の互助会、葬儀の事前相談などについて書かせていただきました。

今回は、母が前もって準備していたこと、母の希望する葬儀を行うために葬儀社にも事前相談の時点から相談をして準備をしていたこと、葬儀の打ち合わせなどについて、書かせていただきたいと思います。
前回までの記事もどうぞご参考にご覧ください。

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緊急ダイヤルの対応

危篤のあと

母は介護医療院という種類の施設で亡くなりました。介護医療院の詳細は、前々回「親の終活・完結編 ~Part3」の記事をご覧ください。

コロナ禍で大部屋でもありましたので、長時間付き添って看取るということはできませんでした。そろそろだという連絡は当日の昼間に受けていましたが、いよいよ危篤となって夜21時ごろ連絡があり、30分後くらいに駆け付けたときには、亡くなっているかどうか?・・・というような状況でした。

テレビでよく見るような機械などをつけられることもなく、自然で静かな最期でした。しばらくして、当直の医師の方が来て下さり、確認をしてくださいました。この医師の方が「死亡診断書」を書いてくださいました。

その数分後には、私は病室の外に出されました。そして職員の方から、「葬儀社はお決まりですか」とのこと。「決まっています」と答えると「連絡してできるだけ早く遺体を引き取ってください」と言われました。想定していたとおりの成り行きでした。

A葬儀社の緊急ダイヤルに電話

前回の記事に書いたように、私はA葬儀社の互助会に加入し、葬儀の事前相談も済ませていました。緊急ダイヤルが記載されている会員カードをいつも持ち歩いていました。すでに22時近くになっていましたが、すぐに電話はつながりました。
「会員の〇〇と申します、母が亡くなりました、〇月〇日に事前相談をしていただきました」と告げましたら、お悔やみの言葉のやりとりのあと、先方からの質問に答えていくだけの形で、スムーズに話が進んでいきました。

数分後に折り返しの電話があり、「23時に伺います」とのこと。運転手さんも当直されているようです。母のほうは、処置をしていただいてから引き取りまでの間、安置室にうつされました。安置室は狭かったですが、お花など綺麗に整えられていました。

そして約束の時刻の少し前には、A葬儀社から男性の方がひとりで遺体を引き取りに来られました。「責任をもって〇〇斎場までお運びいたします」と言われて、なぜか急に現実感を感じ、逆に心配になりました💦 (もちろん大丈夫でした)

葬儀の打ち合わせに向けて

遺体を引き取りに来たA葬儀社の方から、「明日の10時に〇〇斎場へ打ち合わせに来てください」と言われ、案内の文書を渡されました。死亡診断書、印鑑、遺影用の写真、宗派やお寺に関する情報が必要とのこと。また葬儀に参列するおよその人数を検討するように、ということも書かれていました。

そのときすでに23時。翌日10時に打ち合わせ、ということは、もはや11時間しかありません。

A葬儀社のワゴン車が出発し、介護医療院の職員の方も何人か、見送りをしてくださいました。その後、私は死亡診断書と、紙袋2つ程度の持ち込んでいた母の私物をすべて受け取って、自分で車を運転して帰宅しました。

お悔やみの言葉をいただく機会が増えますが、私は常に「恐れ入ります」と返していました。「痛み入ります」「ありがとうございます」でもいいようですが、前者は使い慣れないし、後者には、私個人的にはちょっと違和感を感じて、使いませんでした。

葬儀の打ち合わせに必要な事項

死亡診断書・死亡届

死亡診断書は、介護医療院の医師の方が書いてくださいました。
様式は、A3の用紙で右半分が「死亡診断書」、左半分が「死亡届」になっていて、左半分の死亡届は自分で記入しなくてはなりません。

項目は、次のとおりです。
・故人の氏名
・生年月日
・死亡日時
・死亡したところ(病院などの住所)
・住民票の住所
・本籍と戸籍の筆頭者
・配偶者の有無(死別離別を含む)
・死亡時の仕事と職業・産業

・届出人の住所
・本籍と戸籍の筆頭者
・氏名、生年月日

「死亡したところ」は、死亡診断書にも記載されていますので、それを転記すれば大丈夫です。その他、わからない項目がある方は、事前に調べておくといいでしょう。ちなみに、本籍は間違えていても受理してくださいます。が、本籍地は今後の手続きにも必要になりますので、わかるようにしておくほうがいいですね。

「死亡届」は、死後7日以内に、故人の死亡地、故人の本籍地、届出をする人の所在地、いずれかの市区町村役場に提出しなければなりません。また死亡届は、「火葬許可申請書」といっしょに提出しなければならないのですが、「火葬許可申請書」には火葬場を書く欄があります。

したがって、葬儀社での打ち合わせでは、まずは火葬場の空きを確認しながら火葬を行う火葬場の決定予約、お通夜・葬儀の日程決定、「火葬許可申請書」と「死亡届」を提出、という流れになるかと思います。これらの書類の提出は、葬儀社の方が代行してもらうことが可能です。代行してもらう場合は、委任状が必要になります。

なお、少し話がそれますが、今回、居住している自治体の火葬場は1週間先まで空きがなく、近隣の自治体の火葬場を利用しました。火葬は通常、在住者の場合とそうでない場合とで、料金が異なると思います。しかし、火葬が遅くなると、その分遺体の安置料とドライアイスの料金が多くかかってくるということで、今回は近隣の自治体の火葬場にお願いすることにしました。

印鑑

上記の申請者、喪主の名字の印鑑が必要でした。認印でOKでした。

遺影用の写真

これは、事前に準備していない場合は、なかなか大変なのではないかと思います。スナップや集合写真でもOKでしたが、ふさわしいものを探さなくてはなりません。

遺影用の写真は、母が自分で元気なうちに準備していました。10年ほど前に写真店で撮影してもらったもので、くれぐれもこれを遺影にするようにと、何度も頼まれていました。

母の遺志どおり、その写真を使用しましたが、あまりに若すぎる写真では違和感があるかもしれません。5年に1度くらいは、撮影しなおしておくほうがいいかもしれません。

お寺について

お付き合いのあるお寺(以下、菩提寺と書きます)がある場合は、葬儀の打ち合わせ時にお寺の名前や連絡先が必要です。お寺の都合も伺いながら、葬儀などの日時が決定されていきます。

菩提寺に関しては、こちらも母が20年くらいも前に、自分で永代供養の申込をして代金も支払っていました。「これを持っていけば収骨してもらえるから」と聞いて、収骨とお経のための書類を渡されていましたので、遺影用の写真と一緒に、保管していました。

さて、今回問題となったのは、この菩提寺が、片道5時間程度の遠方にあり、近年では付き合いがなくなっていたことです。

葬儀の事前相談にて、この件を相談しました。「菩提寺があり永代供養を申し込んでいるけれども、遠方で付き合いもないので、お葬式は近くのお寺を紹介してほしい」旨を葬儀社に伝えました。

しかし、たとえ遠方でも縁のあるお寺がある場合は、その菩提寺にまずは戒名やお経を依頼するのが筋とのこと。遠方でも引き受けていただけるケースがあるそうです(その場合、当然、お車代の負担も大きくなってしまいます)。

菩提寺の了解をえず他のお寺に依頼してトラブルになった場合、葬儀社としては紹介したお寺に対して責任をとれない、というようなことのようでした。あらかじめ菩提寺のほうに連絡をして、相談しておくようにと言われていました。

そこで菩提寺のほうへ連絡し、事情を話しましたら、そちらで依頼してもらって差し支えない、との返事をいただき、安堵しました。先に了解を得ておいたことで、葬儀の打ち合わせ、お寺の依頼もスムーズに進みました。

お墓と骨壺、分骨について

葬儀社からもらったリストにはありませんでしたが、お墓に関しても、事前に確認しておく方がよいでしょう。

というのはお墓によって、収納できる骨壺の大きさが異なるためです。骨壺のサイズは大小さまざまの企画があり、地方によっても大きさの傾向があるようです。

葬儀の打ち合わせで骨壺の種類も決めなくてはなりません。この件についても、事前相談でアドバイスをいただきました。私はそのときまで骨壺にサイズの違いがあることを知らなかったので、教えてもらってたいへん助かりました。

また、お墓への納骨とお寺への収骨を行うなど、遺骨を2か所以上に分ける場合は、「分骨」という手続きが必要になります。分骨用の骨壺も必要ですし、火葬場で「分骨証明書」を発行してもらわなければなりませんので、葬儀の打ち合わせ時に申し出ておくことが必要です。

どのような規模の葬儀を行うか

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葬儀に参列する人数

打ち合わせ前に検討しておく項目に、「葬儀に参列するおよその人数」という項目がありました。

参列者の数によって、式場の広さや祭壇の大きさという、葬儀の規模が決まりますので、これは大切な項目です。かつ、とても悩ましいことでもあります。

故人の交友関係によって、主催者が当初想定した人数を思いがけず超えてしまう可能性もありますし、お知らせしたもののあまり人が集まらないという可能性もあります。故人の社会的地位や年齢によっても大きく変わってくるでしょう。また、連絡したい方の連絡先を見つけられないというケースも考えられます。

詳細は次回の記事に書かせていただく予定です。

エンディングノート作成のすすめ

自分の葬儀をどのように行ってほしいか、どのような人に参列してほしいかを生前に考えるなど、自分の人生の終わりに向けて準備をする方も増えています。「終活」という言葉も生まれました。人生の終わりの準備をすることで、逆に残りの人生を有意義に過ごすことができ、家族とのコミュニケーションも深まるでしょう。

前述の私の母のケースの場合は、自分でいろいろと準備しておいてくれて助かった反面、遠方のお寺への永代供養の件については、家族には相談もなく20年も前(当時60代)にお金を支払ってしまっていました。人間の寿命はわからないとはいえ、ちょっと早すぎの感が否めません。

いろいろな状況を鑑みながら、家族と相談しながら進めていくことができれば理想ですね。そのためにはもちろん家族の協力も必要で、その点は私にも反省すべき点があります。

合わせて、遺影用の写真の準備や、お寺やお墓に関する情報、参列してほしい人の連絡先をわかるようにしておくと、遺族はたいへん助かります。最近では「デジタル遺産」という言葉もあり、契約しているいろいろなアカウントやパスワードなど。市販されている「エンディングノート」に、このような事項はまとめておくことができます。

私は「終活ガイド1級」という資格を保有しており、「エンディングノート」の作成のアドバイス、ご相談もお受けしております。

次回予告

今回、母の葬儀は「家族葬」でごくわずかの参列者にて行いました。葬儀社には事前にそのことも相談していました。前もって相談、準備しておいて正解だったと感じています。

「家族葬」での葬儀を検討する方も増えていると思います。次回は「家族葬」とはどんな葬儀なのか、「家族葬」を行うにあたっての準備や注意点などについて書かせていただきたいと思っています。またよかったらご覧ください。

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